自己肯定と自己正当化。意外と区別がついていない方が多いのではないでしょうか?

例を挙げてみたので、自分はどちらの傾向が強いのか、考えてみてください。

 

A:「初日に出勤してミスをしてしまった。慣れてないし、仕方ないか。次はもっと上手にやれるだろう。」

B:「初日に出勤してミスしてしまった。初日の私にやらせるあの人が悪い。あの人のせいだ。」

 

 

この場合、自己肯定はA、自己正当化はBに該当します。

自己肯定とは、自分のミスを認め、前向きに改善する事。自己正当化は自分のミスを認めず、他人のせいにすることです。

無茶な命令を出す他人は論外としても、自分自身の改善点は見つけないと、進歩しません。

云わば自己肯定とは自分の内部、自己正当化は自分の外部を見ている状態です。

 

気をつけなければならないのは、他人から賞賛を受けて、自分は人より優れていると勘違いをし、他人を見下すようになる事です。これは自己肯定ではありません。傲慢なだけです。

そもそも他人と比較をしている時点で自己肯定とは言えません。自己肯定に他人も社会的地位も必要ありません。

 

なぜなら、自己肯定は自分の中にあるからです。

それが人と接する事で、何かのきっかけで封印してしまったり、分からなくなってしまうだけです。本当は誰の中にもあって、誰にも侵害されないものです。

 

多くの人は非を認めると、自分の全てを否定されたと勘違いしますが、そんな事は全くありません。その時ミスをしただけです。

「それはそれ、これはこれ」です。ただ一度謝っただけであなたの人生は全て否定されるほど軽くありません。

 

一度自分自身を振り返ってみて下さい。年を取ると難しくなるのは私も知っています。

しかし、心に留めておいて下さい。認めるべきところを認めないのは、自分の首を絞めるだけです。

謝らなくてもいいので、心に留めて、いつか誰かに優しくして下さい。