この本は牧師でカウンセラーでもある著者が、自分の患者の体験談と苦しみの原因の追究、対処法を書いた書籍です。

 

著書に出てくる患者はどこまで愛されても不安が消えない彼氏依存の女性、親からネグレクトされて育った男性、暴力的な父親に育てられた兄弟の大人になったその後、何をしても母親の目を気にする女性、7歳の頃に性的被害に遭った少女が過去を乗り越え、結婚する話など、実に様々な過去に受けた傷に縛られた方々とその過去を克服する際の考え方などが説明されています。

 

以下、印象に残った引用です。

過去の傷や痛み、あらゆる否定的な感情から解放されるための一番の方法は、それを考えないことです。嫌な思いをした出来事や、そのきっかけについて、考えるのをやめること。

 

親が完全な人間であったはずがありませんから、私たちはみな親の失敗の犠牲者であるという一面を持っています。

 

「あなたは神の傑作、万有の奇跡」だと何度も伝えるべきだと思っています。こういうことを言うと、すぐに宗教的だという人がいます。

しかしそれは間違っています。

存在の奇跡は、その道の専門家である科学者さえ「神の一撃」と表現せざるを得ないものなのですから、あなたの存在のすばらしさを語るときに、「神のデザイン」と表現することは、そこにある究極のバランスの不思議を見れば、当然のことなのです。

 

私も久しぶりに紹介するために読み直して、最近の記事の内容に反省したところです(汗)。定期的に読み返して視野や思考を縛らないように気を付けます、ハイ。

 

自分の過去に縛られてどうにもならない、行き詰った息苦しさを感じている方にお勧めです。