オススメ書籍　「なおりますよ、ウツ」

私がご近所いじめを受けてほぼ引きこもり状態から立ち直りつつある状態の時、私は鬱について調べました。現在の心の状況を何とかしたいともがいていました。そんな時に出会ったのがこの本です。

この本は新書サイズの幅を広くしたものですが、内容は大きな文字で空白も多く、心が疲れた方に無理をさせない配慮があります。著者は父親が中国初の人間国宝となった方で、その鍼灸技術を受け継ぎ、厚生省鍼灸資格を取得し、現在は日本で「精誠堂鍼灸院」を開業しています。著者は鍼灸とカウンセリングを使用した治療を行っているようです。

精神状態は体の健康とリンクしています。実際、体に不安があれば精神も不安になります。著者は体の健康と心の健康を同時に考えており、抗不安薬など、治療薬が合わない、怖いという方は、カウンセリングと鍼灸による心身の治療を試してみるのはいかがでしょうか？

書籍内の部分の一部引用。

ストレスはあなたの中にはありません。大半のストレスは外からのものです。それは「社会環境」だったり、「家庭問題」だったり、「季節や天気天候」だったり。

あなた自身のこころの内からストレスが発生するわけではないので、あなたは少しもわるくないのですよ。

たとえば心療内科はカウンセリングと投薬が主な治療ですね。カウンセリングはとても大事です。でも、中医学ではカウンセリングだけでなく、からだ全体を診ます。

顔色を見る、舌の状態を見る、体臭を嗅ぐ、からだに触るなどの五感を使ってあらゆる面から症状を観察するのです。

そうするとカウンセリングでは見えてこなかった「こころの状態」も見えてきて、適切な治療ができるのです。

どれも優しい語り口調で文章量も少なく、至る所に配慮を感じます。書籍として買うと高く感じてしまう方もいるかもしれません。しかし、私は書籍とは文字の多さではなく、書いている情報こそが大事だと考えています。

感情を和らげる手や足のツボの紹介もあり、1冊あれば実用書としても便利でおススメです。

鬱になってからでは遅いので、心が疲れているなと感じたら、すぐにこういう書籍で心のリラックスのさせ方を分析し、実行することをおススメします。鬱になってから読むのでは遅いです。「最近ストレス溜まってるなぁ」と感じたら手に取って、事前に鬱を軽減または回避していきましょう。

私の場合は一人な上、相続した遺産がなければおそらく私は自殺していました。私を取り巻く環境はそれくらい救いが全くありませんでした。

「遺産を相続した金持ちが何を言っているのか」と言われそうですが、お金があっても心が死んだら何もできません。お金持ちで、地位も名誉もある方が自殺する報道はたくさんあります。私の実体験からもはっきりと断言できますが、人はお金だけでは幸せに生きることはできません。しかし、お金があれば心配事が減るのも事実です。ですが、「お金の有無」が人間としての優劣を決めるものではありません。