世の中にはいじりといじめの区別がついていない人があまりに多いです。今日は私のいじりといじめの境界について考えている範囲を紹介していこうと思います。

 

結論から言うと、いじりをしていいのはプロだけです。

 

プロのお笑い芸人や司会者が相手を不快にさせない範囲で、相手の表情から言葉を選んでいるから笑いが成り立つのです。

 

たとえばダウンタウンの浜ちゃんはそれがものすごく上手いのはテレビを見ていれば分かります。特にジャンクSPORTS。相手はプロのスポーツ選手でお笑い芸人とはジャンルが異なります。いじりすぎてプライドを汚さないように、なおかつ相手に敬意をもって接していたのは印象的でした。相手がお笑いの素人だと認識しているからできるのです。

 

そしてお笑い芸人や俳優などは、仕事だからある程度の我慢も出来るのです。

 

それをテレビで見ただけの素人がやっても、いじられた側が不愉快な気分で終わるのは「お笑い」ではないし、ただのいじめです。当たり前ですがテレビはお互い「仕事だから」エンタメとして成り立つのです。ビジネスパートナーなのです。

 

当然社会人が取引先や、学生が他校との交流でなどでいじりなんてやったら、人間として信用を失います。上司や同僚の失敗を必要以上にいじりをしても仕事だから、生活のために、自分に利益があるから我慢しているのです。もしもあなたが相手のいじりをしているなら、その時相手の表情が引きつっていたり、同じ笑顔のまま変わらないなら今後その話題はやらないでください。相手が愛想笑いをして我慢しています。

 

基本的に自分で自分の失敗談を話さない限り、他人の失敗をいじりで使うのはNGです。絶対にやめましょう。周り回って自分に返ってきます。

 

その実例がyoutubeでも見れます。パンツマンというyoutuberの方が、お笑い芸人とコラボした際、料理のスピードを「遅い」と煽ったのです。私も実際の動画を見ていましたが、あまりに言い過ぎで見ていて不快でした。

 

実際どっちの料理ショーやビストロスマップなど、バラエティとしての料理番組で料理人の腕を貶すいじりは一度も見たことがありません。そしてそれらの番組は、番組終了後に見た後に「次が見たい」という気持ちになるのです。

 

いじりといじめの境界は、相手への敬意を持っているのかどうか、人の気持ちがちゃんとよく分かる人だからこそできるのです。

 

どうしても自分にストレスとして残り、喋って発散したいなら、しりぬぐいをした本人が酒の場で自分がフォローして苦労した事を言う分にはまぁ理解はしますが。そこで失敗した人の人格や人生を貶すのはやらない方がいいでしょう。一度は見逃されても、そこで反省しないならあなたの周りから人は離れていくでしょう。

 

「話題がないじゃないか!」と思ったら、コミュニケーション術を調べればいいだけです。この記事を見られるなら、インターネットに接続できるという事です。そのまま検索すればいいだけの話です。

 

芸能人はお笑い芸人、俳優、劇団員にミュージシャンという様々な経歴も職業も異なる人たちと毎日仕事をしているからこそ、いじりといじめの境界を身につけられるのです。ファンの目、他のスタッフの目、対応。仕事やスキャンダルに直結するので言葉選びは自ずと慎重になります。

 

同じ職場、同じメンバーなど、頻繁に同じメンバーとのコミュニケーションが多いサラリーマンが身につけられるわけがありません。

 

世の中の多くの人はその点を分からず、何も考えずにコミュニケーションとして使用しているのです。言われた側はSNSでストレスを発散するなど、負の循環サイクルと化した社会になっています。

 

私たちひとりひとりが、精神も大人として意識を変えないと今後も小競り合いのようないじめは発生します。いじめに対する意識を変えるための根本的な治療は、国民ひとりひとりの気づきや思いやりです。国がいじめに対して何も措置を取らないなら、国民が意識を変えていかないといじめの被害者や被害者予備軍は減りません。

 

小学校のような閉鎖空間だけでなく、近所や職場など、いい大人がいつまでもいじめを続ける環境ができあがっている。根本的な解決策は、今を生きる私たち大人が、精神の年齢も「大人」になる必要があるのです。

 

まとめ

  • いじりをしていいのは基本的にテレビのお笑い芸人同士だけ。
  • 相手の失敗談をいじるなら酒の場で相手の失敗のしりぬぐいなど、自分にかかった苦労を笑い話にするくらいなら可(相手が言いたいことを言えるタイプなら)。ただし、相手の失敗そのものや人格、価値観を貶すのは誰であろうとNG。基本はトラブルになると覚悟しよう。
  • いじりをするなら相手にした事は自分に返ってくることが前提。自分の言葉に責任が取れないならいじりなどするな。