私は一軒家の相続前は家賃28000円のアパートでフリーターの一人暮らしだったので、それぞれのメリット、デメリットを挙げてみました。参考になれば幸いです。

一軒家のメリット

  • 土地と家を所有することによる安住の地を手に入れた感覚。
  • 自由に自分の家の内装をカスタマイズできる。
  • 家賃の代わりに年1回の固定資産税で済む。
  • 老後の住居を心配しないで済む。

 

一軒家は賃貸住宅と異なり、家の壁に画鋲やネジの穴を開けたりしても、損害は発生しませんし、気にせず自分で部屋のレイアウトを決められます。

 

ある程度の補修などは自分でする方が費用がかかりません。何より楽しいです。一軒家を相続してからDIYに興味を持ちました。外壁に防水塗料を自分で塗ったりしています。

 

そして現在の業者は大抵ホームセンターで材料を揃える事が多いです。つまり自分で材料を買ってできるという事です。(ただし、業者しか持っていない大型工具などもあるので、時間と確実性、経年の保証などを考えると業者に任せた方がいい事が多いです。特に基礎周り。)

 

また、固定資産税の金額によっては一年間に支払う家賃に比べるとかなりお得です。私の一軒家の固定資産税は家賃28000円のアパートに3か月暮らしたら元が取れます。かなり安いです。

賃貸のメリット

  • 身軽で引っ越しが容易。
  • 人間関係も場所によってはほぼ存在しない。
  • アパート周りの掃除も管理会社にお任せ。
  • 問題が起きたら管理者に任せられる。

 

賃貸のメリットは何かトラブルが起きたら引っ越すことができる点です。身軽で好きな土地へ自分の意志で行けます。住居で何か問題が起きたら管理者に電話して相談すればいいので自分で何とかする必要がありません。気楽に過ごせます。

 

私が暮らしていたアパートやマンションは、人間関係がほぼありませんでした。独身向けの安アパートであったため、住民も1年以上暮らしていてもほぼ見かけません。常識的な範囲内で暮らす人ならものすごく快適でした。

一軒家のデメリット

  • 環境が変わっても引っ越しができない。
  • 自己責任や自己決断が多くなる。
  • 家の設備の補修などに費用がかかる。
  • 住居が古くなればなるほど売却価格が下がる。
  • 火災保険がかかる。

 

一軒家のデメリットは何と言っても、年数を経るごとに良くも悪くも環境が変わり、そして場所を変えられないという事です。私が散々書いているように、幼い頃から知っていた近所の方でも、その家の息子の代などに代わり、親世代が亡くなると、周りの親世代からの嫌がらせやいじめが始まったりします。

このように、昔は優しかった人たちも年数を経る事で、変貌してしまう事があるのです。

 

価値観が自分の家から行ける範囲しかない人が多いため、固定観念と視野の狭さが年を取るほど増えていき、周りの人間関係も変わりません。そのため、誰かが支配しようとすると、トラブルを避けるために従う傾向が多く、環境によっては倫理や道徳よりも「支配者のお気持ち」が優先されるでしょう。若い人ほど住みにくい土地に代わっていくでしょう。(まさに私がその体験をしている最中。)

 

全て自己責任です。自由にできる事は多い反面、起こった事の責任も自分で取る必要があります。ある程度の工具は用意しておきましょう。私は一軒家を相続してからは、ホームセンターへ行くことが増えました。ある程度の壁や床の補修など、知識は必要になります。

 

また、建物は年数を経るごとに、資産価値が下がっていきます。年数が経つほど売却時の価格が下がります。土地と家を売却しても、家の解体費用で価格を取られ、ほとんどプラスマイナスゼロになる事もあります。(私の相続した家は55年。売っても雀の涙です。だから遺産で家を補修しました。)

 

環境が変わる一例

  • 今までは無かった大きなマンションが建って、日当たりが悪くなった。
  • 近所の人が横暴になって、他人を従わせ、支配する恐怖政治を行うようになった。
  • 前の住居が無くなり新しい人が来たが、非常識な一家で周囲の民度が落ちた。

 

賃貸のデメリット

  • 毎月の家賃がかかる。
  • 住民の生活時間帯がバラバラなので、トラブルになる可能性もある。
  • 非常識な隣人が新しく近くに住むこともある。
  • 満足する場所が見つからない、空きがないこともある。
  • 保証人がいないと借りられない。
  • 退去時に家の状況によっては費用の請求が来る。

 

賃貸の困る所は毎月の家賃がかかる事と、家の中を汚せないので、いざという時の蓄えが必要です。

 

私は日々の家賃の安いところで暮らしていましたが、当時はタバコを吸っていたのでヤニが壁についていたらしく、退去時に壁の張替え工事の費用7万円を請求されました。(長く暮らしていたこともあって、仲介してもらい、値下げしてもらいました。それでも相続していなかったら払えませんでした。)

 

また、生活の時間帯がバラバラなので、夜勤明けの方もいれば、早朝から出勤する方もいます。防音がしっかりしていないアパートでは耳栓も必要になります。私もアパート暮らしの頃、上の住民のパソコンのキーボードを叩く音やトイレの流れる音などが気になったことがありますが、慣れてしまいました。(20代で長期の一人旅をしていた頃、安宿に泊まり慣れていたというのもある。)

 

また、保証人が必要なので、自分が高齢になり、なおかつ独身だと保証人がいないため、賃貸住宅を借りる事が出来ません。

 

現在は保証会社が存在することもあるそうですが、おそらく自分で住居を選ぶことはできないでしょう。保証会社の指定した住居に住む必要があります。