「ネガティブな方が人生で起こる災難に日頃から供える事が出来るのではないか?」以前の私はそう考えていました。しかし、これは間違いでした。

 

結論としてはポジティブな方が良いです。ポジティブだと人生の災難に前向きに耐えられます。

 

私は基本的にネガティブ人間だったので、現在のポジティブ思考の私自身の人生経験と照らし合わせて考えてみます。

 

ネガティブ思考は無意識に悪い事に焦点を当ててしまう

ネガティブ思考は無意識に悪い事に多方向で焦点を当てます。そのため、考える事は常に「最悪の事態」へ飛躍します。しかし、実体験ですがその「最悪の事態」が起こった事はありません。

 

仮に起こったとしても、たまたまその職場の人や会社に余裕がなかっただけです。世の中全てがそうとは限りません。もしも最悪の事態が常に起用されていたら国も会社も成り立ちません。

 

私のネガティブ思考は、以下の通りです。

 

仕事でミス→上司に怒られる、人間として信用を失う、最悪の場合は会社に居場所がなくなってクビ→こんな人間はどこへ就職しても通用しないだろう。ミスばかりの人生だ。

 

このような感じで一つのミスから人生の破滅へ思考が向かいます。笑いごとでも大げさでもありません。ネガティブ思考はこれが普通の状態です。

 

しかし、ネガティブ思考も「最悪の事態を想定する」という意味では、活かせる仕事があります。それが消防士や救命士など、命を救ったり、危険と関わる仕事です。そのネガティブを通す意志の強さが必要になりますが。私はネガティブな上に気が弱いので全く向いていませんが。

 

 

ポジティブ思考は悪い事に遭遇した際、折れにくくなる

日常的にポジティブ思考だと、ネガティブな事が起こった際に、視点を良い方向で多方向から見られるし、行動に移しやすいので、事態が好転する事もあるし、相手に嫌われる態度を取られても、嫌った相手が居心地が悪くなるだけなので優位に立てます。

 

ポジティブでいるだけで事態が好転するので、かなり得です。

 

ネガティブ思考の頃は酷いミスをしたら泣いてしまうほど自尊心の低い私でしたが、ポジティブ思考になってからは失敗から学習できるので、たとえ同じミスをしても周りも「しょうがない奴だ」とあまり気にしないし、信用も無くなりませんでした。

 

やはり仕事はミスが多くても人格の明るい人の方が頼みやすいし、話していて気持ちが良いのです。

説教や注意をする側も、相手がネガティブすぎると仕事を頼みにくくなり、指示をされるネガティブな人も仕事が回ってこないので「自分は人の信用を無くした、やはり社会に必要ないんだ」と、自信をさらに失い、より悪い方向へ考えるようになって抜け出せなくなります。

 

これは私が20代の頃の指示を受けて行動する側だった頃と、30代になって、なぜかバイトなどでチームリーダーや後輩の世話を任されるなどの両方の経験をした事で得た実感です。

 

私は20代まではどこに行っても仕事を任される事が少なかったのですが、30代になってからはどこのバイトへ短期で行っても、その場ですぐ、もしくは数週間後に、社員や上司に該当する人からリーダーや後輩の指導に任命されるなど、いろいろ指示を出す側に勝手に回されるようになりました。

 

ポジティブとネガティブというものは、やはりその人の心境が体全体の表情や雰囲気に出るものなのでしょうね。

 

ちなみにストレスとの向き合い方はこちらの記事です。

 

ネガティブ思考の原因は子供時代にある

私は小学校1年から高校3年生まで言い返したりできない、いじられるタイプの人間だったので、自尊心が育ちませんでした。

 

そのため、10歳~12歳になる頃には「20代後半くらいには生きていないだろう」「自分の命は他の人より価値が低い」「自分には生きている価値なんてない」と常に考え、自分の命を蔑ろにして、死ぬのを待っているだけの人間でした。

 

そんな人間が自分を大事にするようになれたのは、やはり子供の頃の記憶を客観的に見直して、思い込みを矯正し、良いところも悪いところも素直に自分の心で認めるようになったからです。

 

私のネガティブ思考の原因は子供時代です。だから改めて、大人になって働き出して、客観的に見た自分の子供の頃の思い込みを直しました。

 

「自分の意見を言うことで人に嫌われる事が怖かった→男として弱い自分が嫌いだった」「ずっと図工や家庭科で最低成績で自分は不器用だと思った→普段やっていないからできないのは当たり前。できなくても他の事を見つければいい。もともと才能はないかもしれないけど、授業の内容は日頃から少しやっていれば出来るもの」

 

こう考えても、ものごころがついた時から考えていた「自分に価値がない」という思い込みを払拭するのはなかなか難しいので、できればカウンセラーに相談する事をおススメします。

 

私の場合は身内が周りに全ていなくなった相続後に数十年の知り合いの近所達から受けた数々の嫌がらせに、カウンセラーや病院ですら「人間だから信用しない」くらいの人間嫌いになっていたので、自力で様々な筋トレや自尊心関連の書籍や動画を何度も繰り返し読んだり見たりして、人間の心理や身体構造を学び、少しずつ新しい事を試して趣味を見つけ、「生きているだけで価値がある」と、自分の思い込みと真逆の事を試したり、今までの自分では絶対にありえない考え方や行動を試したりと、自身を実験台に自尊心を持てるように試し続けた結果です。

 

「生きているだけで価値がある」という明確な根拠はありませんが、「生きている価値がない」という明確な根拠もありません。たとえ犯罪を犯そうと、人に言われようと、"生きている価値"というものはそもそも存在しません。勝手にその人がそういう価値があると作っただけです。

 

 

凶悪犯罪者に生きている価値はあるのか

死刑囚はどうなのかと言いますが、単純に刑務所から出したら被害者が出るから、また同じテロが起こるからという動物の本能と変わりません。野生動物だろうと人間だろうと、種族に害を成す存在を隔離するのは生存本能です。

 

死刑囚やテロの主導者自身が「自分は生きている価値がある」と思っているのなら、当人たちには生きている価値があるだろうし、私たちが死刑を望むのなら、「死刑囚たちに生きている価値がない」と思うだけの話です。あとは宗教観の問題ですかね。難しいところですが。

 

 

偽のポジティブに注意

ポジティブ思考が良いのは事実ですが、自分自身を洗脳する偽のポジティブに注意してください。これは特にネットビジネスをしている人に多く、常にポジティブ思考でポジティブな言葉を並べている事です。

 

常にポジティブ発言で(都合の)良い事しか言わない人は、ビジネスで集客をしているだけなので、同じくネットビジネスをやろうと考えている人以外にはお勧めしません。

 

本物のポジティブは、ネガティブには目を向けないという事ではありません。ネガティブになる部分でさえ自身の視点を変え、良い方向から認めているのです。ネガティブから目を背けて「なかったことにする」のは本物のポジティブではありません。

 

ネガティブから目を背けてポジティブな事だけを意識すると、いずれ心のバランスが取れなくなり、反動で自身のネガティブ思考が悪化してさらに病んでしまいます。(実体験)

 

 

ネガティブをポジティブに変える考え方の例

  • いつも一人ぼっちだ→寂しいけど自分の意志で行動できる。そのうち気の合う人もできるさ。
  • 仕事で失敗してばかり→仕事だけが人生じゃない。失敗ばかりだけど学習する機会が増えるという事だ。
  • 生きている意味が分からない→意味なんてない。ただ親が愛しあって生まれただけだ。生きている意味は自分で見つけよう。見つからなくとも生きていれば楽しい事もある。
  • お金持ちがうらやましい→お金がなくても楽しめる事を見つけられてお得だ。そのうちいい事だってあるさ。

 

ネガティブもポジティブも考え方次第

私の実例で気づいた方もいるかもしれませんが、これはいわゆる「引き寄せの法則」です。

 

ポジティブな事を考えていれば、良い事を引き寄せるし、ネガティブな事を考えていれば悪い事を引き寄せる。大雑把な説明ですが、脳には確証バイアスという認知バイアスの一種があります。

 

確証バイアスは自分の都合の良い情報だけを集めるので、ポジティブな人にはポジティブな情報が集まるように感じ、ネガティブな人にはネガティブな事が集まるように感じる。怒ったこと自体はただの事実であり、ただの情報です。

 

私たちがそこにポジティブやネガティブなどの感情を乗せて捉えているだけ。だから人によって千差万別の情報の捉え方になります。

 

ポジティブもネガティブも全ては考え方次第。知識を身につけて実践し続ける事で人生は生きやすくなります。少しずつ、一歩ずつ改善していきましょう。私はそうやって数年かけてポジティブとネガティブを受け入れたから生きやすくなりました。

 

この記事を読んだあなた、この機会に自分のポジティブもネガティブも認められるように考え直してみましょう!