昨今は飲食店で問題を起こしていわゆるネットの炎上、報道される事件が増えてきました。

 

今回は私自身が意識して実践している「ラインを越えない生き方」を身に着ける方法を紹介します。参考になれば幸いです。

 

1.越えてはいけないラインを決めておく

「一線を越える」「ライン越え」という表現がありますが、これは一般的に自分の人生のポリシーを侵害された時や、相手の心の領域を侵害した時などに使われるかと思います。

 

ではこの一線やラインとは何かというと、定義は人の心情によって決まるので、きわめて曖昧です。なので、自分でインターネットなどで調べて、「これはいけないな」と思うものを自分の中で意識しておくのです。

 

越えてはならないラインの決め方

  • 実際に起きた事件を調べる(事件、炎上、モラハラなど)。
  • 起きた事件に対する人の評価、コメントを調べる(yahooニュースやyoutubeで調べれば出てきます)。
  • 自分の言った言葉で相手とトラブルになった、疎遠になった、などの自分自身の人との関わりを思い出す。

 

 

一つ注意してほしい事があります。それは、「ライン越え」した事を言っても、相手によって反応は異なるという事です。あなたの前では同情していても、他の人の前では平然と違う反応をしたりします。

 

だからこのラインとは、どんな人間にも当てはまるものではなく、「あくまでも自分の決めた指標であり、自分にしか適用されない」いう事を忘れないでください。

 

一人の反応が特に問題なかったからと言って、二人目にも同じように話したら、ライン越えだったという事はあるのです。だからこのラインというのは、自分で決める必要があります。

 

ラインを決めるメリット

ラインを決めることで相手の本性がある程度わかります。

 

例えば上記の例で言った、あなたの前では表向きは同情していても、他の人の前では毎回違う反応をする人は、自分の意見を持っていない、状況によっては倫理や道徳よりも、数の多い方に加担する自己保身を優先するタイプです。

 

あなたの前でも他の人の前でも、同じ意見を一貫して語る人は、自分の考えをしっかり持っていますが、頑固で人の意見は受け入れにくいタイプです。たとえ道徳的に正しくとも、人に好かれるかどうかは別問題。

 

あなたの前ではハッキリ自分の考えた意見を言える人が、他の人の前ではあやふやな表現などではぐらかしていたり答えない場合は、自分の考えは持っているけど、誰かとトラブルになってまで主張はしないタイプです。こういう人間は物事を多角的に、客観的に見る事も多いので、世渡り上手な人が多く、ラインを越えない事が多いです。

 

注意

これはあくまでもあなたとの相性の話です。「ラインを絶対に越えたらいけない」という話ではありません。

 

皆様も経験があるかと思いますが、同じ意見でも、嫌いな人から言われるのと、友人から言われるのでは、受け取り方が異なるでしょう?要はあなたとその人との相性なのです。

 

2.決めたら意識したり、メモしておく

その時決めたラインは、人によって反応が変わります。なので、自分でメモをしておきましょう。スマホのテキストメモなど、普段よく使用するもの、持ち歩くものにメモしておくと効果的です。

 

できればデジタルでメモすることをお勧めします。この「越えてはならないライン」というものは時世によって変わるからです。修正を入れることもあるので、物理的なメモだとページが汚くなったり、足りなくなったりします。

 

私は、Google keepなどのアプリをお勧めします。他の端末と同期できるものは役に立ちます。

 

そしてそのメモが必要なくなるくらいになる頃には、自分の無意識に刻まれているので、言葉にする前に躊躇が生まれるので、メモを覚えていなくても、ライン越えをする発言を控えることが自然とできるようになります。

 

ラインの決め方の一例

このように最初は箇条書きで、同期可能なメモアプリに残すのがいいと思います。編集が楽だからです。

 

自分が一人で見られるものにメモするのが一番いいです。スマホを奪われ、勝手に中身を見られるなどのいじりやいじめをするクラスメイト、チェックする親などもいますからね。自身の家庭環境にあった保管方法をしてください。

 

  • 人の不幸に対して不謹慎なコメントを書かない。(天罰、ざまぁみろ!など)
  • 心にもない同意をしない。(そうなんですか~などで受け流す)
  • 自分の絶対譲れないラインを越える人とは対立しても構わない覚悟を持つ。
  • 自分のやる事には、成功しても失敗しても「責任は自分にある」と考える。
  • 感謝の心を忘れない。
  • 人間に「絶対」など存在しない。(絶対に正義、絶対に悪など)

 

 

ラインは、考えてもすぐに思い浮かぶものではなかったりしますし、自分の人生のポリシーと重なったりします。だから、「修正が入るものだ」と考えておきましょう。ラインを破ってしまう事もまた自分の経験であり、多角的な考えを身に着けるために必要な事でもあります。

 

「絶対に破ってはならない」と固定すると、人の意見を聞き入れない人間になるので、間違えたとしても、嘘をついて逃げる事が当たり前になってしまったり、間違えたことにすら気づけない可能性が出てきます。

 

箇条書きだと覚えにくい場合の覚え方

 

箇条書きで覚えにくい場合は、ドラマや映画の作品名を文字でメモしておきましょう。

 

私の場合は、メモは箇条書きと、一文には「映画「ショーシャンクの空に」を思い出せ」と書いてあります。私がこの作品から学んだ事は、過去の自分に囚われるよりも、希望をもって新しい自分の人生を生きる事です。

 

上記のように、物語の主人公が悪役でない場合、その行動を思い出せば自然とラインを越えなくなります。また、当時の感動や心情を変えようと決めたことを、連鎖的に思い出しやすくなるので忘れにくくなります。

 

記憶というものは思い出せば思い出すほど強化されていくので、良い事を思い出せば、頭の中を良い事で埋められ、楽しかったり、幸せな気持ちで毎日を過ごしやすくなるのです。

 

 

3.ラインは絶対に自分が越えてはならないわけではない

自分で決めたラインは、絶対に越えてはならないラインではありません。

 

私たちは未熟なので、感情的になってつい言いすぎてしまう事だってあります。だからと言って、自分は「ラインを越えた酷い人間だ」と思わなくていいのです。間違えたなら今度はラインを越えないように反省すればいいのです。

 

要注意なのが、「間違えたことを考えない事ではない」という点です。

 

「間違えたからと言って自分を責めるな」という話です。もしもそれが本当に悪い事なら、自分で自分を責めなくとも、周囲の人間が勝手に責めてくれます。だから自分自身まで自分を責める必要はありません。素直に心の中で「自分にも悪い点があった。」と認めればいいのです。

 

相手にはあとで謝るか、お互いにあやふやにできるくらい許容している関係なら、今度話ができる時に気を付ければいいのです。初対面やあまり知らない相手の場合は、縁が切れるので、新たな人との出会いで同じ過ちを繰り返さないようにしましょう。

 

ただし、「相手の心のラインを越えた」ことは忘れないでください。でないと、あなたのラインが曖昧になり、ラインを越え続けることで相手との関係が壊れる可能性があります。

 

それができない人間は何度でも同じ間違いを繰り返すし、反省しません。周囲から人が離れていき、一般的な道徳や常識などの判断が自分ではつけられないモンスターになるでしょう。

 

全て人のせいにする人生は、自分は傷つかなくて楽だけど、何も学ばないのでいつまでも心の渇きや苦しみから抜け出せない人生になると思います。いつまでも自分以外の人間を苦しめ傷つける人生となるでしょう。

 

それゆえに取り返しのつかない事件を起こすかもしれません。

 

まとめ

まとめると、

 

  1. 越えてはいけないラインをネットで調べ、決めておく。
  2. 決めたラインをメモしておく。
  3. ラインを越えてしまったら反省する。

 

以上、3つです。

 

これは私が自分を含め、「人」を観察してきた人生経験から出た結論ですが、人は意識をしていなくとも、権力を持つと人を軽視しやすくなり、年を取ると若い人を軽視しやすくなり、お金を持つと物を軽視しやすくなります。

 

いずれにせよ、「年を取っても人は学ぶことが多い」と自覚できるならば、人生は常に挑戦することにあふれた楽しいものになります。周りも自分も楽しく感じる人生を送りましょう!