今回は私が趣味を見つけた経緯を紹介します。参考になれば幸いです。

 

趣味を見つけただけなのに、なぜ人生の目的を見つけたと言えるのか、私にも正直よくわかりません(おい)。

 

しかし、自分が生きていて心が満たされたりするような気持になったことはありませんでした。

 

何かが引っかかって、なんとなく学校に通って、将来の夢もなく、なんとなく大人になって、なんとなく生きていて「自分の人生ってこれでいいのか?」とずっと疑問に思っていた言葉にならない渇きというか、苦しみ、何か足りないような苦しみみたいなものは解消されました。

 

私の見つけ方は、「直感に従う」です。たとえば、急に外出したくなったら外出するし、CMなどで見たランチを食べたいと思ったら食べに行く。

 

頭に思い浮かんだことを実行することを続けました。その結果、バードウォッチングの趣味になりました。

 

趣味になった経緯

趣味に至るまでの経緯ですが、最初からバードウォッチングを趣味にしようと決めていたわけではありません。

 

外出するようになった→良い単眼鏡を手に入れたのでいろいろな景色を見たいと思った→野鳥の行動に興味を持ち、野鳥をもっと知りたいと思うようになった。

 

といったように、連想ゲームみたく思い浮かんだのです。ちなみにこの期間は大体1年くらいでした。

 

 

直感に従うことで新しい道が開けた

私が以前紹介した単眼鏡は最高クラスの単眼鏡で、他に安いものはいくらでもありました。しかし、視野が狭すぎて見える範囲が小さかったりして、私自身がイメージする日常的な使い方になりませんでした。

 

私はほかの単眼鏡もヨドバシカメラなどでどのように見えるのかを試し、その結果、ひとめぼれした単眼鏡が、たまたまその高級な単眼鏡といった感じでした。当初は価格を考えると買うのをかなり迷い、一度あきらめたほどでした。

 

「安いものを試しに買って、それから考えたほうがいいのではないか」と、何度も何度も考えましたが、どうしても心に引っかかっていて、後悔しそうな気がしたので、迷った末に買うことにしました。

 

結果は「買ってよかった」と心から満足し、単眼鏡をもって毎回出かけるようになり、博物館、自然をより深く楽しめるようになり、新しい趣味へ繋がったのです。

 

あの日、「自分の心の直感に従わず、一目ぼれした単眼鏡とは違うものを買っていたら、今の自分には繋がらなかった」とハッキリと断言できるくらい決定的な分かれ道だったと、思い返すと実感します。

 

私は別に高いものやブランドものを選んで買ったほうがいいと言っているわけではありません。実際に試して、一目ぼれしてしまうくらい強く惹かれた魅力と自分に合っていたものがの価格が、高価だったという事です。

 

誰かの書いた客観的なレビューなどは一切見ていません(買った後に見ましたが)、自分の直感だけを信じた結果、自分に合っている趣味の方向の入り口を見つけたといった感じです。

 

 

日常を思い返すとヒントがたくさんあった

今思い返すと、バードウォッチングが趣味になるまでに、私はいろいろな日常的に鳥を見かける、考える機会があった事を覚えています。

 

参考までに、私が野鳥を意識するまでに至った日常的な鳥との接する機会です

 

  • 家の前に2年連続でカラスの風切羽が落ちていた。(1年目の羽の時は意識していません)
  • 同じ場所に2年連続で落ちていたことで何か意味があるのでは?と興味を持って調べた。
  • 家のベランダにカラスが止まるのを見た。
  • 家の前でカラス同士の喧嘩を見たが、止めるか自然の成り行きで助けないほうがいいか迷った末、助けなかった(その時はどっかのおじいさんが助けに入ったようだ)
  • 出かける際に必ずと言っていいほどカラスが自分の上空を通って外出先へついてくるようになった。(飼っているわけでもエサを与えたわけでもありません。不思議。)
  • 夜から朝に、フクロウの鳴き声が時々家の屋根から聞こえるようになった。
  • 隣家の雨戸の袋に、鳥の巣ができて春先は毎朝うるさくなった。
  • 出勤中に駅で冬にハクセキレイを見かけるようになった。
  • 神社などでハトを見かける機会が増えた。

 

少し思い返すだけでも、これだけ私の家や周りに、鳥にまつわる出来事や、鳥を見かけること自体が増えていたのです。そして鳥に興味を持つようになり、鳥に関する書籍を買ったり、読んだりしているうちに、「もっと知りたい」と本格的に考えるようになり、バードウォッチングをするようになりました。

 

今では測量野帳とフィールドガイド、単眼鏡がずっとカバンの中に入っています。

 

なぜかカラスに付きまとわれていた時期があった

しいて言うなら、私はこの数年、カラスに関わる様々な出来事に遭遇することが増えましたし、意識するくらい自分の周りにはカラスにまつわる出来事が増えていったのです。

 

カラスの死体を見たり、カラスの喧嘩を見たり、上空でカラスが喧嘩しているのを見たり、縄張り争いを見たり。

 

なぜかずっと私が色々出かけるたびに、いつの間にか私の上空をカラスが飛んでいることが増えたのです。(というか毎回)ついてきていたっぽい。上空でカラスが喧嘩しているのを頻繁に見ていたので。私が出かけた先へついてきて、他のカラスの縄張りに入って喧嘩したのではないかと推測していますが。

 

実際、あまりにカラスに関連する事柄が自分の周りで増えたように感じたため、「何か怒らせたのか?」など考え、少しカラスの習性などについて調べ始めたことが、鳥に興味を持つきっかけとも言えます。野鳥関連の書籍を試しに買ったのも、鳥についてもう少し知りたいと思ったからですし。

 

それがバードウォッチングを趣味にしてからは、逆にカラスを全く見かけなくなったし、上空を飛んで付いてくることもないので本当に不思議です。私の家の周りでも、出かけるときにも見かけることがほぼ無くなりました。

 

「一体何だったのだろう?」といまだに謎です。

 

「カーラース、なぜ鳴くの~?」「カラスの勝手でしょ~。」って感じで、カラスの考えることはわかりません。

 

 

見つけたのは人生の目的なのではないか

私自身が、今まで趣味といえるものは、テレビゲームくらいのものでした。

 

他には読書や筋トレですが、「夢中になれるか?」と言われたら私の中ではそこまでではありません。

 

何となく心の隙間が埋まったような、足元が固まったような、そんな感じのするものを見つけたのです。

 

私はこれこそが本当の意味で趣味というか、人生の目的の一つだったんじゃないかと感じます。

 

私たちの人生の目的は、「仕事でも趣味でも何でもいいから、自分からやりたくなるような事を見つける」という事ではないかと思います。

 

そして見つけるための最大の近道は、自分の直感に従って、とりあえず試してみる。一見つながりがないように見えても、それぞれ試した事が、やがて自分の中で一本の線のように結びついた。

 

というのが、私の夢中になれる趣味に出会ってから、今までの事を振り返った感想です。

 

 

人よりその趣味の知識がなくても。人に語るものでもなし。人と張り合うものでもなし。

 

本当に自分が好きで、やりたいと、知りたいと思う気持ちが自然と湧き出ること。そういうものに出会えたら、とても幸せな気持ちになれますよ。

 

私は子供の頃からもがいて、どうにもならなくて、見つからなくてあきらめて、忘れていたのに、40歳間近でこういった「好きなこと」が急に見つかったので、人生って不思議だなと思います。