相続した家に昔からあった不気味な置物。なんとなく気になったので、処分する前に正体を突き止めようと、ネットで調べてみたのですが、全く分かりませんでした。

 

ふと底を見るとヒントが書いてありました。槐の木(エンジュのき)というもので、「S53.3.12 札幌」と手書きで書いてあります。Sはおそらく昭和です。なので約45年前の置物という事になります。

 

槐の木には、長寿の意味の他、魔除け、安産祈願という意味があるので、母の実家のお守りなのかもしれません。

 

ちなみに私が生まれる際は、安産どころか大変な難産で、帝王切開でした。(母のアルバムによると、骨盤位で前置胎盤、へその緒が首に2重にまとわりついて仮死状態で生まれた。)

 

昭和59年なので西暦に直すと1984年4月4日。4(死)という忌数が3(惨)つあるという日本ではかなり不吉を連想させる誕生日です。

 

ちなみに私の一番好きな数字は4です。

 

逆に考えれば私が生きているのは、この置物のおかげなのかもしれません。という事で、そんなに重くないし、スペースも取らないので取っておくことにしました。なんとなく捨てにくかったのです。

 

それにしてもニスや防水加工、ペイントなどの塗りも全く施されていないこの置物が、木造住宅という湿気だらけの環境でカビひとつないのは、ある意味ミステリーですね・・・