現在の世界の法則として、「弱者の保護は金になる」という事です。

 

逆に言ってしまえば、弱者がいなければ金にならないのです。そして、それが一番誰もが自由に暮らせる世界だと言えます。

 

しかし、弱者を完全に無視する世界もまた、自分が弱者に回ったときに報復をされるので、とても生きづらい世界になります。

 

では弱者は切り捨てたらいいのか。それ以外の選択肢はないのか。

 

あります。それが寄付する側の判断力の向上と寄付を求める側の透明化。

 

今回は本当の寄付のあり方についての提案です。参考になれば幸いです。

 

寄付先を選ぶ方法は、寄付を求めるものが目標金額を決めている事

理由は簡単です。目標金額を決めないと、余ったお金を悪用する人が出るから。

 

寄付金を運営する人だって、人間です。寄付された金額が必要以上に多いのなら、様々な誘惑が浮かび上がるのも無理はありません。

 

だから自分達にかかる費用も含めて、最初から目標金額を決めておくのです。

 

現在インターネットのおかげで、様々な方法の寄付の仕方が増えてきました。私は常にインターネット上から寄付をしています。街頭ではすべて断っています。

 

街頭の寄付は問題があります。

 

理由としては、

 

  • 寄付の目的はあるけれど、目標金額がない。(そもそも金額ではなく、人を集める目的であることが多い)
  • その場での真偽の判断がつかない。
  • 寄付は人の同情を誘う目的なので、引き留められる恐怖がある。

 

街頭の寄付は、めったに集まりません。ではどうするかというと、寄付してくれた人を離さないようにつながりを強く保とうとします。つまり同情を集めるようなことを言い、相手の善意につけ込んで寄生するのです。

 

だから街頭での寄付は、断言しますが、基本的に協力しないほうがいいです。

 

特に個人の寄付で、寄付を求める方が相手との会話を長引かせる場合、危険です。

ベラベラと自分の生い立ちや経緯を喋る人は、寄付した人に自分の話を聞いてほしいだけであり、危険です。いかに自分が不遇な目に遭ったのかなど被害者意識が強く、自分を客観視できていないからです。

 

ちなみに私も被害者意識が強い傾向のある人間です。だからこそそんな人間の害悪度がよくわかります。

 

被害者意識の強すぎる人間に同情するのはやめてください。あなたに乗っかろうとしてきます。

 

大きなボランティア団体は実質会社と変わらない

NPO法人などは目標や目的は提示するし、定めた目標に到達しないと寄付者は減ります。

 

でもよく考えてください。寄付が「目標を絶対に到達しなければならない」というのがおかしな話なのです。

 

寄付が集まるかどうかなんて、人の善意次第だから運に左右されるものなのに、まるで毎年普通の会社かのように活動の幅を広げ、目標を広げ、事業の拡大みたくするなんておかしくありませんか?

 

私は寄付と株式会社を同一視している人も多い気がします。

 

寄付をする側にも、「寄付団体に多くの成果を求めすぎている」という問題があるのです。

 

寄付する側も寄付される側も自分のために行う事である

結局最後に重要になるのは、私たち一人一人の考え方なのです。

 

お金がいくらあっても人は救われません。なぜならお金自体には人を救う力はないから。

 

お金に価値をつけたのは、私たち人間です。お金の集まるところには他者からの色々な負の感情も交じる事もあるのです。

 

「たかが紙切れ、たかがコインに何を言っているんだ?」とバカにされるかもしれませんが、私たちはその「たかが紙切れ、たかがコイン」に今も人生を左右されているじゃないですか。

 

お金に対する考え方、執着が人の性格や関係性を変えてしまう。私は実体験で知っています。

 

お金は使う人の人間性に左右される。お金とは、「私たちの魂をみえるようにしたもの」とも言えます。

 

私の知る限り、実例として理想的な寄付の求め方をした人は、暇空茜氏です。寄付を求める動画を見たのですが、お金の使い方がハッキリとしていて、理想的な寄付の求め方だと思いました。私も寄付をしました。

 

寄付をする側が求めているのは、寄付を求める人の性格や生い立ちではありません。「私が寄付したお金で何をするのか。」という寄付したお金の活用方法です。

 

寄付をする人間も、自分自身のために寄付をするという事です。自分がいい人であるという自己満足、自分と同じ目に遭った人に助かってほしい、知り合いを助けたい、様々な理由があれど、結局は自分のために、他人に寄付をするのです。

 

本当に後悔しない寄付の仕方

  • 特定の組織団体ではなく、個人もしくはひとつの団体に寄付をする。(理由は簡単で、支部が増えると必ず団体ごとの思惑や目標、達成か未達成などで不満やトラブルも起こり始める。特に日本は同調圧力の強い国なので危険。)
  • お金の使い道を自分達の人件費を含め、明確にしている人に寄付する。
  • 目標の寄付のために集結し、目的が完了したら解散する団体。
  • 目標達成の有無よりも、淡々と集まった金額のみ報告し、その金額の中でできる事をする提案ができる寄付者を選ぶ。(金額に固執する=それ以外の選択肢が出てこなくなる。そんな人に寄付をしても活用できず、詐欺師の食い物にされるのがオチです。)
  • 寄付をするのは自己責任であり、騙されたなら「自分の人を見る目がなかった」と考える覚悟が必要。