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今回は私が20代の頃、何もやりたい事もない、流されたまま生きていた頃の経験から、何が足りなかったのか、分析した結果を紹介します。

幼い頃からやりたい事がなく、かといってどこかに就職して働くという選択肢にも納得のいかないという、なんかモヤモヤするという方の人生の参考になれば幸いです。

まずは自分を知る事から始めよう。

まずは自分が計画を立てて、行動し続けられる人間なのか。

それとも、途中で飽きるタイプの人間なのか。

自分の性格を知る事から始めましょう。

私は若い頃はフランクリン・プランナーを学んで将来の姿を描いた用紙を持っていますが、実現していません。

目標にも向かってすらいません。

以前からずっとこのように計画を立てては、計画通りにいかない事ばかりです。

その時はやる気に満ちていても、家に帰ればやる気は無くなり、最終的には1か月すら続きません。

「次こそ達成する!」と何度も意気込み、いつも途中でやめる事を繰り返しました。

そうして、よくわかりました。「自分は長期の計画を立てて行動できない人間だ。」と。

成功者の成功例は、その人のやり方が合っている人には効果がありますが、それが全人類に当てはまる成功例ではないという事です。

私は怠惰で自信も意志の強さもない人間なので、いくらベストセラーの方法であろうと、自分には合っていないと実感しました。

そしてこのやり方では、自分はいつまでも同じ事を繰り返すので、止めました。

自分のまま生きやすく過ごすことにしたのです。

素直になろう

現在の私は取り繕う事を止めました。本当の意味で自分の自己分析をしたのです。

20代の頃、私は何度も何度も自己分析をしました。

しかし、うまくいった試しがありません。

私は何度他社や他の書籍で自己分析しても、芸術家タイプ、もしくは研究者タイプの人間という結果になりました。

何度やっても創作系の人間という自己分析の結果になるのです。
しかし、「私はそうではない」と考えていました。なぜなら、芸術で食べていけるほどのスキルや、経験を何も持っていないからです。

自己分析の結果は出ているのに、自分の頭ではそれを否定していたのです。

無意識に「自分はそんな人間じゃない。今まで芸術系も研究社系もどちらも進路を選んでこなかったから、今さらそんな業界は無理だ。」と最初から否定していたのです。

自己分析の結果を否定はしない。でも活かせる仕事はない。

この「思い込み」によって、結果的に私は自己分析を否定している事と変わらないと気づきませんでした。

自己分析の結果に納得していない時点で意味がないのです。

私自身が「自己分析をした」という行動に満足しただけで終わって、その後も自己分析前と同じ行動をとっていたのですから、自己分析をした意味がありません。

しかも自己分析後も探して条件に当てはまる職種は、応募すらできないのですから、結局自己分析後も自己分析前と同じ考え方で、同じ傾向の職種という全く意味のない事を続けます。

結果は何も変わらず。延々と同じ思考、同じ行動範囲をグルグル回るだけです。


本当の意味で素直になるなら、自己分析の結果に従い、自己分析シートを作った企業や人の枠から外れた行動をとってみる必要があるのです。

就職センターや転職センターの使い方を間違えるな

就職センターや転職センターで自己分析して、その結果を元に仕事を探す。

私と同じタイプの人は、高確率で失敗するので注意してください。

当然ですが、就職センターや転職センターは、相談者を就職させる必要があります。

だから、その施設内の決められた枠の中で、あなたが受かりそうなものを紹介する事しかできないのです。

あなたが納得しないのは、自分がその枠に入らない人間だからでしょう?ならば利用すべき時ではないのです。

もしも就職センターや転職センターを利用するなら、探したい仕事を決める必要があります。仕事の内容を知って、自分の理想との現実のギャップを埋めるためには、就職センターで情報を集めるのが便利だからです。

まずは自己分析の結果を見る。そして遊び、仕事に関わらず、興味を持ったことを試してみる。(※ただし、犯罪行為はダメ。)

その結果、興味を持った事に関わる仕事の情報を探しましょう。短期バイトがあればなおの事よし。挑戦してみましょう。

普通になれないなら、普通をやめよう

簡単な話です。「普通」になれないなら、「普通」を捨てればいいのです。

いくら足搔いても「普通」になる事は出来ない。ではどうすればいいのか。「普通」なんて捨てればいい。

もちろん、普通を捨てる事=犯罪を実行するという事ではありません。

そもそも「普通」という考え方は、その人の頭の中にしか基準がないものです。人々は言葉では「普通」という言葉をよく使いますが、その基準はすべての人の頭の中で違います。

だからあなたの頭の中の「普通」を捨てて、1から始めるのです。

とりあえず気になったらやってみよう

私自身の経験から学んだ事は、とりあえず気になったらやってみるのです。遊び、仕事、どれにも関わらず、試してみる。

仕事なら短期で、もしくはアルバイトで。派遣会社に登録して探すのもいいでしょう。

遊びなら即実行してみるのです。

やりたい事が仕事でも遊びでもいいのです。

たとえば映画鑑賞が楽しかったなら、映画館で働けないか探してみるのもいい。

読書が好きなら、書店で働いてみるのもいい。

ゲームが好きなら、ゲーム会社に応募したり、ゲーム実況を始めてみればいい。

仕事だろうと遊びだろうと、夢中になれるようなものが見つかれば、あなたの苦しみは解消されます。

私が実際に野鳥観察という趣味を見つけ、続けているうちに、自分の使う単眼鏡やメモ帳、鉛筆、野鳥に関する事。新たな仕事につながる選択肢が増えました。

趣味のために仕事は切り離して、「生活のためだし何でもいいや」と割り切る事も出来ます。

これは「絶対」ともいえるくらいの経験からくる事実ですが、頭の中で考えているだけでは、見つけたい事も見つけられません。

行動しなければ「絶対に」見つかりません。私自身がそうだったからです。

私と同じように子供の頃からやりたい選択肢が社会の中にない、夢も希望もないと思ったまま大人になった人は、ぜひ行動してみましょう!

行動する種類を増やす事、そして試行回数を増やす事。これが大事です。試行回数を増やして体が慣れれば基本は生きていけるので、まずは筋トレでメンタル、フィジカルに自信をもって、色々試しましょう。

私が試した事の例

最後に私が人生でやりたい事を見つけるのに試した事を紹介します。39年の人生の中でもがいた一例ですが参考になれば幸いです。

  • 読書が趣味→書店でアルバイト→売上とか流行は苦手と気づく。
  • 文房具が好きで興味あり→文具店でアルバイト→売上とか流行のセンスがやはりないと気づく。
  • データ入力ってどうだろう→アルバイト。楽しかった。でも募集はたいていが女性のみ。
  • 真面目だから検査とかどうだろう→工場で働く。→同じ事の繰り返しで自分の中で基準が崩壊→同じ作業の繰り返しに向いていないと気づく。
  • 製造業はどうだろう→自動車の組み立て、楽器の溶接は戦力外通告でクビ。
  • プログラマーはどうだろう→実力がいつまでも身につかず、自主退職。趣味でゲーム作るならいいかも。
  • 方向音痴(東西南北、通った道の把握ができず、右か左というレベル)だけど、配達を試してみよう→民家だけでなく、デパートなどのショッピングモールへの配達もある。これなら覚えられるので任されるようになった。ついでにその途中の民家の配達なども行う。
  • PCゲームは楽しい。コンパクトな自作PCを作りたい。→ベアボーンで8年。現在は2台目。メンテナンスも定期的に分解したり、一部のパーツを替えて性能を変更したりで楽しい。
  • けん玉→時々息抜きに遊ぶ。技を増やしたい。
  • 右の利き腕→左を利き腕にできないだろうか。コツコツ続けた結果、ある日突然利き腕ではない違和感がなくなった。(意識しないと使わないのでまだすべてを利き腕のように使えませんが)
  • ヨーヨー→当時のハイパーヨーヨーからの進化に驚く。息抜きやストレス解消。
  • ラジコン→「ミニッツ」という室内で遊べるラジコンを試す。→コースのある店舗に遊びに行く。また時々行こう。
  • 筋トレ→ストレス耐性がつく。男として自分に自信がつく。定期的に行う。
  • フラッシュライト→軍用フラッシュライトに興味を持つ。→行きつけの店ができる。
  • ゲームが子供の頃から好き。→オンラインでグループに入るも続かず→ソロが好きとわかる。
  • ネットビジネス→怠け者の自分には無理。このブログも儲けられたらいいなと思っている→人を騙すような事はしたくない。自分に嘘をつくのは嫌。だけど誰かのために役に立てばいいなという気持ちも本当。→利益とか気にしないで好きに書くことにした。(ちなみにサーバー維持費+ドメイン料で最初からずっと赤字)
  • 自己肯定系の書籍を読む→当初は合わないと思っていたが、書籍の通り考え方を少しずつ実践→1年経てば書籍の考え方で、生き辛さが減った。
  • 野鳥観察→楽しい。本格的に野鳥を知りたいから図鑑が増えている→見ただけでわかる留鳥が増えた。たまに人に話しかけられたりする。
  • カメラ→もともと一人旅でデジカメやケータイから写真をずっと撮っていた。今も続けている。現在はズームカメラで野鳥の識別にも利用している。雑誌社に初めて応募。
  • 自転車→ママチャリから本格的なスポーツバイク(=クロスバイク、ロードバイクの事)に変更。いける場所や距離が増えた。


上記の他にも日常的に試し続けた結果、私自身にも変化が起きました。要は自己分析とは、宛にならないという事です。ほとんどは本人の努力で変えていけます。

努力の仕方や考え方を間違えなければいいのです。成果が出ないならやり方を変えましょう。

  • コツコツ続けるのは苦手→期限を決めてそれ以内に無理にでも達成というのが苦手なだけ。コツコツ続けるのは可能。
  • 大きな目標を立てるのは苦手→大きな目標をアバウトに決めて(忘れるくらい)、目の前の事をコツコツやっていれば、そのうち大きな目標に近づいているとわかった。
  • 人や世間のペースと自分のペースが違うだけだと気づいた。自分のペースにあわせられる事を探す。
  • 世間体や人の評価を気にする事をほぼ止めた。(自分の服装や清潔などは気をつけてはいる。)
  • 書籍の通りにならないなら、書籍の考え方を活かして自分用に変えればいい。
  • 世の中はほぼ全てパターンが決まっているので、パターン(流れ)を掴めば大体いける。
  • うまくいかないなら違うと思う事でも試してみる→違う事の中から発見がある。[私の実例]方向音痴だから配達無理。でもやってみよう。→地図からルート決めるのダメでも、試してみたらショッピングモールなどの決まった場所への巡回、配達ならいつも同じ場所なので可能。慣れたらその範囲近くの民家の配達も任されることもある。)
  • クロスバイクと地図を持っていきたいところを決める。→方向音痴の改善。地名を覚えれば案外迷わず帰れる。地形図に興味を持つようになる。



私は心のモヤモヤを解消するために行動し続けました。その結果、年齢が高くなって、様々な経験も重なり、精神と肉体の年齢が落ち着いてきたこともありますが、行動し続けたからこそ、色々な事を受け入れたり、選択肢が増えました。


今のところ、野鳥観察とカメラで色々な景色を撮影する事が一番の趣味ですが、心の中の、何か足りないような、モヤモヤした感覚はもうありません。
毎日心が充実しています。そう、「心は」。お金ry)