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今回は私のご近所さんのような自己愛性パーソナリティ障害と思われる人物の被害に遭った人側の今後の対策について紹介します。参考になれば幸いです。

自己愛性パーソナリティ障害の特徴

  • 平気で嘘や綺麗事を述べる。
  • 自分への評判を気にするため、外面や印象だけは良い。
  • 他人の陰口や悪口が大好き。常に加害するターゲットを探している。
  • 自分の非や失敗などを絶対に認めない、謝らない。
  • 自分の失敗を人のせいにしたり、被害者面をする。
  • 人の話の途中で過剰に自分語りをねじ込んでしまう。
  • 世間話などを意見を聞かれたわけでもないのに「自分は○○だから~」と、自分だけのものにしてしまう。
  • 「自分以外は全て自分のための道具」程度にしか考えていない。
  • 相手への思いやり、他人を傷つける事への躊躇や配慮が一切ない。(ターゲットを人間扱いしない)
  • 自他の境界線がなく、自分の考えを他人にも強要する。違う考えの存在を認められない。
  • 他人と自分を常に比べて、自分より下と感じたら見下し、上だと感じたら取り入ろうとする。
  • ターゲットにものすごく執着する。


被害者が受ける被害

  • 友人や知り合い、自分の良い評判を失う。
  • ありもしない、または悪意で拡大解釈した評判を広められる。
  • 孤立、社会的評判を失う事による精神的な損傷、PTSD、人間不信、嫌悪。
  • 日常生活の能力低下(自己愛者の事を考えてしまい、ミスが増えるなど)。
  • 心身喪失による発狂、自暴自棄による自傷行為、自殺など。


自己愛性パーソナリティ障害者は子供のまま精神が止まった人

自己愛性パーソナリティ障害者からの被害に遭うと、自分の人生も生活もメチャクチャにされます。この自己愛性パーソナリティ障害は、世間ではあまり認知されていませんし、サイコパスと混同されがちです。

自己愛性パーソナリティ障害者はサイコパスと傾向はかなり似ていますが、反社会的になる人はほとんどいません。表面はとても「良い人」を保ちます。

「自分の評判が落ちるのは何より怖い、でも他人に加害したい。」だからその欲求を満たすために大人しそうな人や、優しそうな人をターゲットに選びます。

自分のグループに加えた途端、隠していた加害性の高い本性を現すようになっていきます。


筋肉ムキムキの優しい人や、スタイル抜群の美女など、周りに常に人がいる魅力的な人はターゲットにしません。そういう人には仲良くなって取り入ろうとします。

自己愛性パーソナリティ障害者は、「自分より弱そう、話を聞いてくれそう。」といういわゆる優しい人をターゲットに自尊心を傷つけ、自分の自尊心を満たすのです。

他人を傷つけ、苦しそう、辛そうな姿を見て自分が満たされるタイプの人間です。他の用語ではエナジーヴァンパイア、テイカーなどと呼ばれるタイプの人です。

心がいつまでも「与えられる子供側」で止まっている人なのです。

被害者側の対策

自己愛性パーソナリティ障害の被害者側の対策としては、

  • あまりに酷い、長く続くモラハラ、パワハラなら録音、録画などの証拠を残し、連中の取り巻き以外の第三者へ相談する。(別会社の知り合いや警察、弁護士など。)
  • 自己愛性パーソナリティ障害を刺激しないように上手く受け流しつつ、新しい人間関係を築く。
  • 新しい趣味や筋トレなど自分が夢中になれる事、「加害者達に負けていない」と感じる自負や実績を作る。=自分の自尊心の強化


自己愛性パーソナリティ障害者の被害に遭った人は、考え方を変えましょう。「泥沼になる前に人間関係の整理ができて良かった!」と。

たとえば片方だけの言い分を聞いて、一方的に罵倒や攻める人などは、潜在的な自己愛性パーソナリティ障害の可能性も高く、連中の同類(取り巻き)となる可能性が高いです。

「こんな連中と深く関わらなくてよかった。」と、心の中で線を引いておきましょう。

もし仮にすべて解決して人間関係が戻ったとしても、対面してメールやLINEなどですら「疑ってごめん」「すまない」とかの一言すらなかったのなら、その人は次の自己愛性パーソナリティ障害の主犯となる可能性の高い人物になるでしょう。

謝れない人は、相手を自分の利益だけで判断しているため、基本的に相手を自分より下だと考えている人も多いのです。

実は、加害者と取り巻きと被害者は全て似た者同士

自己愛性パーソナリティ障害を抱える加害者は、ターゲットを選ぶのが非常に上手です。なぜターゲット選びが上手いのか、考えた事はありますか?

ただひとつ、私と自己愛性パーソナリティ障害者との決定的な違いがあります。それは、「自分の行動や性格に疑問を持つ」という事です。

自己愛性パーソナリティ障害を見抜く方法

自己愛性パーソナリティ障害者は自分がそうだと言われたら全否定します。「そんな傾向は全くない」と。

その時、その人日頃の行動や言動を思い返しましょう。それが他人を貶す事や陰口や悪口ばかりなど、他人を常に悪く言う人ならば、確定に近いです。

自己愛性パーソナリティ障害者は、自分が自己愛性パーソナリティ障害者だと気づかないのです。

今この記事を見て、もしもあなたが「自分には全く当てはまらない、バカバカしい!」と感じるなら、潜在的に自己愛性パーソナリティ障害の傾向があると言っていいでしょう。

逆に「もしかして自分も自己愛性パーソナリティ障害なのかも。」と思った人は、自己愛性パーソナリティ障害の傾向は低いと言えます。

なぜ加害者はターゲットを探すのが上手いのか

加害者は、実は自分が弱い存在だと無意識下で分かっているのです。だから悟られまいとして必死に隠す。

常に攻撃する相手を探しているのは、自他の境界線がないから。周りに隙を見せたら自分と同じようにターゲットにして攻撃すると思っているからです。自己防衛の一種なのです。

ではなぜ自己愛性パーソナリティ障害のグループが陰口や悪口ばかりの集団になってしまうのか。

それは自分のミスを認められず、話題も自分の失敗に関わる事はできないため、話題が少なく、広げられないからです。

話題になるほど自分の経験がない、ではどうするか。身近にある不満を話題にします。特に異性や上司、生活への不満なんてたくさんあるでしょう。話題は尽きなくなります。

次回も盛り上げるために、他人の悪口や欠点を話題にします。

気づいた時にはそのグループは他人の悪口や欠点探しの発表会ばかり毎日している集団へと変わるでしょう。

このように自己愛性パーソナリティ障害の主犯や取り巻きなどは、常に他人のミスや問題点を探しているから、ターゲットにする相手を探すのも上手いのです。

ナンパ男が数をこなして、堕とす女選びが上手くなるのと同じです。

日常的に人の心のすき間を悪用しているのです。

自分の現在を認め、改善していこう

自己愛性パーソナリティ障害者からの被害に遭った人にも、自己愛性パーソナリティ障害の傾向があると書きましたが、それを認めるのは大変です。

自分の最も憎み、嫌う相手と自分は似た者同士なのだと認められるわけがありません。

しかし、一度認めてしまえば、あとは加害者達と同じような人間にならないために自分を変えていけばいいのです。


現在は確かに変えられないのかもしれない。しかし、これからの未来は自分の力で変えていけるのです。

自分の人生の未来を「あなたをいじめる加害者と同じ人間になりたいの?」と、自分自身に聞いてみるといいでしょう。

私は「心から嫌だ。」と、思いました。自分の老後に若者を妬んでいじめるような人間になりたくないと。

だから加害者にも被害者にもならない、自己愛性パーソナリティ障害者の関係に巻き込まれない第三の道を選びました。
「自分の言動、人生に責任を持つ。」と、心に決めたのです。

今も嫌がらせを受けているので近所の主犯や取り巻きに恨みが募る事もあります。しかし、対策もできるので心の切り替えもずいぶん上手くなり、引きずらなくなりましたし、自分の精神がかなり成長しているのを実感しています。



ちなみに私の現在ですが、私は基本的に誰にでも肯定的な意見を出すタイプの人間ですが、自分の嫌いな事や嫌な事はハッキリ「嫌だ」と言います。

場の空気が凍っても他の人がフォローしてくれるので気にしていませんし、孤立しても構わないと思っています。

昔の私なら場の空気に耐えられず、自分の意見を修正したり取り消したでしょう。いじめられないように周りに配慮してきたからこそ、いじめ加害者につけ込まれ、被害者になり続けてきた人生を送ってきたのです。

本物の調和とは、皆が言いたい事を言って、その上で納得してうまくまとまるものであって、言いたい事も言わない形だけの輪はすぐ崩れるものです。

「三つ子の魂百まで」ということわざがありますが、性格は一生変えられないものではありません。自分の本性を自覚して、その上で無理せず生活と自分の性格に反映して、少しずつ人生の中でうまく付き合っていけばいいのです。

この世に生き、悩んだり考えている人間は自分一人ではないのだから、みんなそれぞれ人に言わないだけで抱えているので何とかなるものです。